歯根破折による抜歯
歯周病が原因の抜歯は30歳台から増え始め、40歳以上の抜歯の一番の原因となります。
学会でも、40歳以上で歯周病による抜歯が93パーセントもあるとの報告があります。
では、歯周病が原因の抜歯の次に多いのは虫歯によるものでしょうか?
私の印象では違います。
歯根破折(歯の根が竹を割ったようにパックリ割れてしまう)が意外と多いです。
以下歯根破折で抜歯した歯の写真です。
この症例では大きなメタルコアが入っていました。金属による築造は歯の薄い部分にストレスをかける場合があります。これを防ぐにはファイバーコア(ファイバーポスト)も有効です。
抜歯後の止血の仕方
サーキット仲間の山田先生のリクエストにお答えして、症例出します。
1.抜歯後テルプラグやスポンゼルなどの止血剤を抜歯窩へ挿入します。
今回はスポンゼルを使用しています。
2.止血剤に血液が染みてくるのを待ちます。
出血が多すぎる場合少しこの段階で圧迫止血してから、以下の3番の処置を行います。
3.この上にCO2レーザーの止血モードで照射していきます。
このくらいの状態になっているとほとんど圧迫止血も必要無いはずです。
この方法は簡便なソケットプリザベーションになります。
(テルプラグ推奨、βTCP併用がgood)
インプラントでなく、義歯やブリッジするにも傷の治りが良いし、抜歯窩の陥凹も少なくできます。
ブリッジの弊害 2
前回ブリッジは清掃性に難があり、プラーク付着が著しいところを確認していただきました。
今回の症例は支えにしている神経の無い歯の根が折れてしまい、抜歯となりました。
赤丸はもともと歯のないところ、すなわちダミーです。
青丸と緑丸が支えになっていますが、青丸の根が折れてしまっています。
ブリッジは揺れてしまっています。少し動かすと割れていて隙間が生じてしまいました。
除去してみると完全に割れているのがわかります。この症例では抜歯となりました。
特に神経の無い歯のとき、ブリッジの過重負担による破折を生じているのを良く目にします。
このようなケースに遭遇するたび、インプラントは周囲の歯に迷惑をかけないすばらしい治療であると思います。
当院でもブリッジによる治療は行っておりますが、支える歯が力負けしそうな場合や欠損歯数が多い場合などは、義歯やインプラントによる治療をおすすめしています。
ブリッジの弊害
ブリッジを支えている歯が虫歯になってしまったため、切断し除去することになりました。
当症例は2本の歯で4本分を負担する設計のものです。
ダミーの下の粘膜は蒸れてしまい、赤くなってしまっています
外したダミーの下にはプラークがたくさんついていました。
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白くモヤモヤとしているのがプラークです。
ブリッジによる治療が全て良くないわけではありません。
ただ、むやみにダミーを増やすことや必要外の連結は良くありません。
ブリッジにする場合清掃性が悪くならないように、支えている歯が力負けしないように作らないといけません。
くさび状欠損 レジン充填
歯ブラシで強く横磨きを続けると根元がくびれて磨り減ってくることがあります。
楔(くさび)状欠損といいます。
磨り減ったところは神経に近づきますので、凍みやすいといった知覚過敏の症状が出ることもあります。
このとき歯肉の炎症症状が無いほど綺麗に仕上がります。
正しいブラッシングは歯肉の健康を保つためにも重要ですが、歯や歯肉を傷つけないためにも大切です。




